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2007/10/25

6歳児のアングル

うちの6歳児にデジカメを持たせるようになって1ヶ月。

ダメだ。全然撮りゃしない。

その代わりに夢中になっているのが、ビデオ撮影。うーん。そうか。そうだったのか。そりゃ動画の方が面白いもんね。

で、6歳児が撮影したビデオを見せてもらいました。家の中で撮っているので当然私が映っているのだが、映っていたのは、私のお尻。ん?もしや、こうやって私のお尻を追いかけている?っていうか、目線がお尻の高さ?

そして驚いたのは、私の顔が全部二重アゴ!鼻の穴がでかい!

そうです。下から映しているから、こうなるんです。これぞ6歳児によるアングル。6歳児が見ている世界。

ということはつまり、私の顔、娘の目にはいつもこんな風に映っているというわけか。娘にとって、この顔が私の顔か。こりゃたまげた。

「子どもと話をする時は、子どもと同じ目の高さに」っていうけど、自分のためにもそれをした方がいいんじゃあ…。テレビ画面いっぱいに映し出された、今まで見た事もないアングルの自分の顔をえんえんと見せられて、つくづくそう思った私である。

っていうか、ビデオ撮るの、もうやめてくれ。

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2007/10/23

MONSTERの恐ろしさ

なんかすごい評判だったという記憶があるので、浦沢直樹の「MONSTER」を読んでみた。

ナゾ解きの面白さと怖さにグイグイ引き込まれ、最後どうなるのか早く知りたくてたまらず、ひと晩で一気に読んでしまったので、面白くなくはなかったんだけど、基本的に「20世紀少年」と同じだったのがガックリ。この2つの作品が発表された順番からすると、「20世紀少年」が「MONSTER」と同じだというべきか。

スケールの大きさ。現在と過去が交差して謎が解かれていくところ。武芸の達人の女性がいて、信頼できる仲間たちが力を合わせて大きな敵に立ち向かい、主人公は人柄のいい男で、その人がボロボロになりながら世界を救おうとするとか、誰も信じられなくなって人がどんどん殺されるところとか、とにかく読後感が似ている。

複雑なジグソーパズルが少しずつはめ込まれていく快感。ロマンティックなハードボイルド?好きなんやね。男はこういう話が。

でも私が自分でビックリしたのは、「MONSTER」に出てくるモンスターが、モンスターと呼ばれるほどの怪物には思えなかったし、だいたいなぜそんな人間になってしまったのかという理由が、「え?それだけ?」という期待ハズレなことだったこと。

なーんだ、その程度で?

といっちゃ悪いが、モンスターの悲惨な過去を知っても、あんまり驚かなかった。なんだか納得できなかった。

だって、もっと陰惨な原因を想像していたから。

これはやっぱり、現実にもっと信じられないような恐ろしい犯罪があるもんだから、フィクションが物足りなくなってきたせい?それとも、私の性格のせい?

どっちにしても、あんまりいいことではないような気がして、「MONSTER」が「20世紀少年」と一緒だったことよりも、そんな自分がちょっとショック。

でもなあ。旧東ドイツを出してきたら、もう何でもありっていう感じがするなあ。

主人公の外科医は、ブラック・ジャックみたいだった。

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2007/10/21

しりあがりジャンゴ

映画「スキヤキ・ウエスタン・ジャンゴ!」がマンガ化された。

小説化じゃないよ。マンガ化だよ。しかも、よりによってしりあがり寿に。

ジャンゴ!にマンガ魂をそそられたんだな~。わかるわかる。

俳優陣の顔は全然似てないけど(そのせいか、いちいち俳優名の注釈あり)、これはしりあがり寿ワールドで出力されたジャンゴ!なんだから、全く問題なし。むしろその方がよい。

しかし、すごいなこの本は(まだ上巻しか読んでないけど)。でも、笑っちゃうくらいに短いの。画像をそのままマンガでなぞらえても意味がないし、ツボをちゃんと押さえているから違和感はないとはいえ、よくここまで省略できたものだ。

それに、映画を見た人なら膝を打って笑えるツッコミが時々あって、たまにセリフを面白く変えてもいる。ギャグマンガ家のサガやね。

だからこれはもう、しりあがり寿のマンガになってしまっている。さすがです。

正直言って、この本を読んで「やられた!」と思ってしまった私である。映画を語るのにこの手があったか!

もしかしてしりあがり寿は、これをきっかけに、今後こういう類の映画シリーズを描いていくのかな。うーん。ぜひそうしてほしい。マンガか描けるんなら、私がやってみたいところだけど(くそ~)。

ところで、しりあがり寿は木村佳乃が好きなのだろうか。桃井かおりは絶対に好きみたいだけどね。

桃井かおりは、下巻で大活躍するはず。みつあみ姿で若作りしたこわい桃井かおりが、どんな風に描かれるのか。果たしてそこにコメントは。ああ、読むのが待ち遠しい~。

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2007/10/16

電車の中で

朝夕通勤電車の中で、必ずいるのが「化粧女」。

今やもう見慣れてしまった光景だけど、そういう時私は、不快に思いつつもじい~っとその女を観察してしまう。道路の舗装工事を眺めているような気分で。

しかし不思議なのは、その女とその女を見つめている私の目が、最初から最後まで一度もあわないことだ。まあ、そういう他人の視線を感じとる神経があれば、そもそもああいうことをしないわけだろうが、それにしても、あれは鈍感というより無視してるね。自分以外を無視。

それに忙しいしねー。鏡の次は携帯を取り出して、脅迫概念的に四角い画面を見続けている。

で、私がいつも思うのは、鏡で自分の顔のアップを見るわけでしょ。鼻毛が伸びているのを発見しちゃったら、どうするんだろう?ヒゲも。

だってそういう時、あると思うんだよね。

「今から仕事なのに、ヤベ」とあせっても、「後で処理しよう」って思うのかな。忘れるだろうに。

私なら、いてもたってもいられなくなるけど。

だって鼻毛だよ。鼻毛は全ての人格を奪うよ。

かといって、さすがに車内で鼻毛を抜いている女はいない。今のところ。そういえば、眉毛を抜いたり剃ったりしている女もいないなあ。今のところ。

でもそのうち、登場するかもしれん。電車の中でムダ毛処理をする女が。

じゃあマニュキアは?塗ってる女いる?でもこれは、私も昔必要に迫られてやったことあるんで(周りに人がいない時に)、あまり人のことはいえない。

じゃあ、ツメ切りは?でも電車の中でツメ切るとゴミが出るから、これは「迷惑行為」として認定されやすいね。

なんだか大阪に移住してから、私は電車の中で何をやる人間がいても驚かなくなった。子どもを着替えさせる親とか、見たことないけどいそう。特に地下鉄が無法地帯?になりやすそう。たぶん窓の外が暗いからだと思う。部屋にいる気分なのか。

そういや、化粧の後、鏡に向かってニコッニコッと笑顔の練習をしている女がいた。何回もしな作ったりして、あーあ。

だからどうせなら、笑わせてほしいんだよね。鼻毛をハサミでカットしている女が見たい!それで、電車が揺れるたびに「イタッ」とかやってほしい!そういうバカ女なら、わりと好きだ。

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2007/10/11

6歳が撮るものは

最近やっと動画付デジカメを買った。よく知らないけど、キムタクがCMやっているやつ。

新製品が出たので値が下がっていた前の機種(でも機能はほとんど変わらず)。在庫あと残り一つというオススメ品だった。

デジカメに興味がなくて、フィルム写真が好きだった私が、急に買う気になったのは、まあ保育園最後の運動会をちょっと動画で残しておきたくなったのと、娘にデジカメを持たせて、バンバン写真を撮らせてみたら面白いんじゃないかと思ったから。

低い視線で、普段どんな世界を見てるんだろう。6歳児が面白いとか好きとか思うものって、何?

あわよくば、「6歳児の見た世界!」というタイトルで写真展をして、写真集作って売って…と、そこまで妄想が広がっていた。

で、実際にデジカメを手にした娘が、何を撮っているかというと、自分の描いた絵。好きなアニメキャラクターのカード。チラシ。カバン。そんなもんばっかし。

試しにビデオも撮らせてみたら、テレビの「Dr.スランプ」をひたすら撮ってるし(←意味ない)。あ~あ。これが6歳児のリアルな世界だったか!

でも外に出たら、もっと変なものを撮るかもしれん。いつもデジカメを持たせて、お出かけ中にも撮るように仕向けようっと(まだあきらめていない)。

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2007/10/04

美味しいのものが作りたい

料理の本を読むのが好きだ。中でも、実用的なレシピ本を一つの読み物として読むのが、最近のお気に入り。

薬膳。精進料理。ロシア料理。ベトナム料理。精進料理。

最初から「作ろう」と思って読むわけじゃないから、どんな料理でもいい。

読んでいて、もし「作りたい」という気持ちがムラムラわいてきたら作ってみるけど、ほとんどは私の手に負えないものだったり、材料が揃えられなかったり。それでいい。

異国の料理を眺めて、その向こうにある歴史や文化を想い、個人の料理家による本だったら、その人となりや「食べる」という行為に対する姿勢を感じとる。料理を見ながら、作り手と対面している感じ。小説を読むのと同じ感覚かな。だから、手抜きや裏ワザ、節約系の実用本位な本は、そりゃ一冊くらいは持ってるけど、そういう切り口がギラギラ、ガチャガチャしていて好きじゃない。

そして、読み物として料理本を読むわけだから、それを作っている料理家にはけっこう厳しいかも。

レシピの書き方や文章にも敏感だ。

料理は、素材を生かしたシンプルで豪快かつ繊細な料理が好み。米沢亜衣。長尾智子。辰巳芳子。有元葉子。高山なおみ。根本きこ。南風食堂など。料理上手な作家では、向田邦子や宇野千代。あれ?なんだかみんな女性だなあ。しかも、人柄に共通点があるような。

ちなみに、栗原はるみは大嫌いだよ。「主婦として料理で家族に尽くすのが喜びです」という自虐的なスタンスが、気持ち悪い。「肉を焼くのは主人の方がうまいんですけど」とか平気で書いてるし(だって関係ないじゃん。そんなこと)、そういうベタベタした無神経な感じがたまらん。あと、ゴージャスお菓子研究家の藤野真紀子。議員になってガッカリ。そんなアホだったとは。

で、こんな風に本で料理を眺めているのもいいんだけど、本当は実際に作っているところがみたいんだよね。千切りをしている手つきとか、いつ味見をしているのかとか、そういうの。

それでつい入手してしまったのが、高山なおみのDVD「四季のゆっくりごはん」。あさり、にんじん、ゴーヤ、ごぼう、牡蠣といった旬の食材を使って、高山なおみが料理をしているところがバッチリ拝見できる。

この人は、「アクも味のうち」ってアクをとらないんだよね。こういう自信が好き。どれも簡単で滋養のある料理ばかりで、うーん。作りた~い!ムラムラ。

かといって、私が料理好きだと思われると、困る。特に上手くもないし。ただ、創作意欲を刺激されるのが楽しいだけで。いつも食べきれないほど作っちゃうのも、自分が食べたいから、誰かに食べさせたいからというよりも、単に作ってみたいから。

私は食いしん坊ではありません。

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2007/10/01

銀色したナイフ

今、銀色夏生の最新エッセイ「銀色ナイフ」を読んでいる。日々感じたことや考えたことを本当につらつらと綴ったもので、今まで旅行記や日記風なものはあったけど、今回のように本音を語ったものは初めてだと思う。

実は私、昔は銀色夏生のそりゃもう大ファンだった。でも、ある時期から嫌いになってしまった。

というのも、自宅や子どもの写真をバンバン出すようになって、「危なくないんだろうか」「何のためにこんなことしてんだ」と思ったのと(子どもを使って私生活を切り売りするのもイヤ)、この人がまたものすごく飽きっぽい人で、例えばある時「島に住みたい」と思って莫大な金をつぎこんで工事始めたのに、途中その気が失せてやめてしまったりとか、そういう気まぐれなところを見て「なにこの人」と思ったから。

まあ、そういうことができる経済力と自由さに対する嫉妬もあるわけだけど。

で、そんなこんなでしばらく遠ざかっていたのだが、ふとこの本を読んでみたら、げげっ。九〇%私も同意見…というか、性格がソックリじゃないか!

いや、実は前からそうじゃないかとはうすうす思ってはいたけど、まさかここまでとは。本人は「自分は少数意見派だから、世の中にこういう人もいるんだと、批判を覚悟で世間に投げかけたい」と言っていて、タイトルに「ナイフ」とあるくらいだから、「これは辛口で辛らつですよ」「傷つく人もいますよ」という自覚があってのことらしいけど、私からすると普通。困った困った。

そして思った。

私がこの人を嫌だと思ったのは、やっぱり妬みだったんだな。同じタイプの人間なのに、向こうは自由業で成功していることへの。好きな時に好きな仕事だけをやって、それでも高収入があって一人で子どもを養えるという身分への。私は仕事と生き方は直結していると思っているので、早いうちから、今の環境を手にいれるために努力していたらしい彼女を見ると、私もそうありたかったのに自分は今まで何をやってきたんだろうかと落ち込んでしまう。

欲しいものがはっきりしていて、それしか自分はできないというものが早い時期にわかっているかどうかで、こうして道が分かれるのね。

ああ。わたしゃ自分の器用貧乏さを恨むわあ。まあ今からでも遅くないけど。

そしてしみじみ思ったのは、「同じものが好き」というだけでなく、「同じものが嫌い」という価値観がぴったり合うと嬉しいし、より深くわかりあえるということ。好悪の基準が似ているかどうかは、人間関係において重要なカギだ。というわけで、銀色夏生が同志だとわかった時点で、ポイントアップ。昔とは違うレベルで、また好きになりました。

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