ポップステップ
古本屋さんにいると落ち着く。
それは、古い本の匂いが好きだとかいろいろ理由はあるけれど、何がいいって、本のそばにポップがない。
DVDやCDは中身がチェックできないから、店員のオススメコメントは役に立つ。が、本には基本的にいりません。帯のキャッチコピーで十分だと思う。
でも最近はポップが大流行で、「ポップが書店の腕の見せどころじゃ」といわんばかりに、我も我もと書きまくりつけまくりの感があり、そういう本屋に行くたびにうんざりしているのは私?
ちなみに、会社近くの大型書店では、ある時狭い書棚にポップがひしめきあい、叫びすぎてわけがわからない状態になっていた。またある時は、本が移動しているのにそのポップだけが取り残されて、とってもマヌケ。また時々、スタンドに差していたポップがそこらへんに落ちていたりして、気になるんだよ。私はこういうのが。
1番なげかわしいのは、自己主張の強いポップの陰に隠れて見えなくなっていたり、取りにくくなっている本があるということだ。こっちの本は売れなくてもいいんかい!だからポップはジャマなんや!
というように、ポップに憎しみを募らせつつある今日この頃。書かれてあることも、さほど面白くないしね。文体が馴れ馴れしく、媚びていて気持ちが悪い。
それに、書店員がよかれと思って書いたポップが、その書店のレベルを露呈させてしまうことがあるのも皮肉だ。というのも、以前向田邦子の小説に「人間の嫌なところをここまでさらした小説は、すごいです!」なんていう、ほめてんのかけなしてんのか、とにかくどう考えてもトンチンカンなコメントが書かれたポップがあって、まあ、いいんだけどね・・・。
というわけで、内容は読まなきゃ別段害はないが、本を手にとる時に大変ジャマなポップ。このポップが、グチャグチャとセンスなく置かれている書店は、売ることばっかり考えて、本当に本好きの客のことを考えているのかあやしいと思うのだが、どうでしょう。



