ジャンク!
流行やブランドや常識にとらわれず、気に入るものがなければ作ればいい。直せばいい。お金をかけず、時には拾ったりもらったりしながら、自分にとって居心地のいい暮しを、自分の手で少しずつ創り上げていく。そんなスタイルを「ジャンク・スタイル」というのだと最近知った。
「ジャンク」と聞くと、私なんかはジャンク・フードを連想するのであまりよくないイメージがあったのだけど、これはイギリスで生まれた言葉だそうで、私も自分が目指していきたいスタイルが、リサイクルやリメイク、ロハスやエコライフという言葉とはどうも違うな、と常々思っていただけに、「そうそう。これこれ。こういうの!」とピッタリ合点。同じ価値観をもつ仲間を見つけたみたいで、嬉しかった。
私が読んだ大平一枝さんの本には、古いネズミとりでランプシェードを作った人や、20年前に買ってポロポロになった革財布を分解し、別の形に縫い直して使っている人などが登場し、そういうセンス好きやな~と思いつつ、でもそういう人たちは、物作りを仕事にしている美意識の高い人たちばかりなので、サラリーマンや専業主婦でもそういう人がいたらいいのに…いるかもしれないが、たぶんいないね、と思うとちょっと寂しい。
面白いなと思ったのは、このジャンク・スタイルな人たちには、若い人やバブル期を経験している世代が少なからずいること。物を何でも買い与えられることや、量産品に囲まれた暮しに違和感を抱いているタイプは、どこにも必ずいるものだ。
物をたくさん持ちたくない。粗大ゴミを見ると、何かに使えないかと考えてしまう。古い物が好き。
それは結果的に、リサイクルやエコにつながる行為ではあるけれど、ジャンク・スタイルにはモノを作り出す喜びが先にある。
だから、ビンボー臭くない。環境のためでもなく、節約のためでもなく、ただそういうことが好きなだけ。
要するに、自己実現的な趣味ですな。趣味。お金があっても、ゴミから何かを作らずにはいられないという。
既製品に自分をあわせることに居心地の悪さを感じる人は、レールの上を走る生き方にも抵抗があるはず。
そういえば、かわしまよう子さんが、道に落ちていた缶のプルトップでキーホルダーを作っていて、それが写真で見た限りではかわいかった。
でも結局は、それを美しいと思い、その美しさを引き出して形にできるかセンスがあるかどうかなので、10万のソファを買うよりも廃材で机を作る生活の方が贅沢で豊かだと思っていても、誰にでもできることではないからなあ。うーん。
ただの憧れで終らぬよう、私もセンスを磨こうっと。




